自分らしさを知る。その人らしさを信じる。

ふれあい多居夢 志木宗岡 管理職

1|「目の前の一人に向き合いたい」と思った原点

ーー介護の道に進んだきっかけを教えてください。

中学生の頃、担任の先生から「ボランティアだけはしっかりやりなさい」と言われていました。最初は「まあいいや」くらいの気持ちで始めていましたが、一生懸命続けるうちに楽しくなっていきました。

障害者施設や高齢者施設でボランティアをする中で、「あなたが来てくれてよかった」「また来てくれるの?」と言ってもらえるようになっていくのがすごく嬉しかったんです。手を叩いて喜んでくれたり、感謝してくれたりする。その経験がきっかけで、介護に関わる仕事をやってみたいと思うようになりました。大学の実習では、大人数を対象とするよりも、一人ひとりに寄り添える関わりがしたいと感じ、グループホームに興味を持ちました。卒業後は訪問介護を経験しましたが、より落ち着いた環境で向き合いたいという想いからふれあい多居夢への入職を決めました。

2|大切にしているのは「本人本位」のケアと、何気ない日常

 ーー実際に入職してみてどうでしたか?

認知症の症状を目の当たりにしたとき、正直ショックを受けました。急に混乱して泣いてしまったり、不安から興奮してしまったりする姿を初めて見て、戸惑うことも多かったです。

けれど、関係性をつくっていく中で気づいたことがあって。すぐに忘れられてはしまうんですけど、やっぱり思いやりは伝わるみたいで。ケアをしていても拒否がなくなったり、笑顔を向けてくれるようになったりとか、そういったことがすごくやりがいで、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。

介護士として経験を積み重ねる中で一貫して変わらないのは「本人本位」ということ。その人らしさを尊重するということです。「やってあげている」ではなく、本人本位であることを自分の介護観として大切にしています

例えば着替えのとき。腕を通す補助は必要でも、ボタンは自分で留められる。そういう方から自分でできることを奪わない。利用者さんにも、自分でできることはたくさんあります。
自分がされて嫌なことはしない。介護スタッフ対利用者ではなくて、人対人の関わりを大切にしています。

3|好きなのは、「なんとなく話せる時間」

 ーー仕事の中で一番好きな時間はどんなときですか?

隣に座り、一緒にテレビを見ながら世間話をする時間が、一番好きです。「このおじさん誰だろうね」「有名人らしいよ」とか。懐かしい歌手が出てきたら一緒に歌を歌ったりとか、本当に他愛もない話。その時間が一番好きで、一番大切です。

特別なことは必要なく、家みたいな場所でありたい。帰れば「おかえり」が待っていて、ご飯を食べて、職員と何気ないお話をする。そんな日常を大切にできる場所です。管理職になった今でも、1日に1回は必ずリビングに出て、利用者さんと同じ時間を過ごすようにしています。認知症で色々なことが分からなくなってしまったとき、安心できる場所を作りたいです。

 ーー現場が好きでありながら、管理職を目指したきっかけを教えてください。

もともと管理職を目指していたわけではありませんが、先輩の姿を見ているうちに「自分だったらどうするだろう」と考えるようになり、挑戦してみることにしました。
人に伝えることは今でも得意ではありませんが、記録を見て「困っていそうだな」と感じたときは、自分からスタッフに声をかけるなど、自分なりの方法で少しずつ向き合っています。
チームで働くからこそ、規模の大きなレクリエーションも実現できます。意見がぶつかることもありますが、それぞれの視点を持ち寄ることで、より良いケアにつながっていると感じています。

また、TMGの強みは医療連携のスムーズさです。介護の現場では、転倒や認知症の進行により精神科と連携が必要になるなど、医療が必要な場面が多いです。迅速に対応できる体制が整っているため、安心して現場に向き合うことができています。

4|本気で目指す”家のような場所”

 ーーこれからやっていきたいことを教えてください。

誰かの「分かった」を引き出せたときがすごく楽しいんです。最近は社内研修で講師をやらせてもらう機会が増え、人に説明するための過程で自分の学びが深まっているのも面白いです。将来は認知症に関する研修で、自分の経験や正しい知識を伝えられる役割を担うことがひとつの目標です。

施設としては、本当に家みたいな場所にしていきたいと思っています。自分の思いを言葉にできない方の気持ちを汲み取れるスタッフを育てたいです。「本人本位」のケアが根づいている施設をつくりたいと思っています。

 ーー求職者の方へメッセージをお願いします。

ふれあい多居夢は上司との距離が近く、意見が届きやすい職場です。ステップアップの機会や、働きやすい環境も整っており、長く続けやすい場所です。

また、グループホームでの仕事は「日常」を支える、とてもやりがいある仕事です。技術はもちろん大切ですが、何よりも「その人らしさ」を大切にできる方、チームで話し合いながらより良いケアを作っていきたいという情熱を持った方をお待ちしています。「その人らしさ」を大切にできる方と、一緒に働けたら嬉しいです。

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